高菜、食べてしまったんですか

「まずドールを持たないで（予備のドールは、ワープ前に固められて鎮座していたのだった）DF戦をしてください。それから―――」

　ここで○さんの心許さじ視線が瞳孔を開ききった状態になり、顔の神経は引きつったまま顔面を私の顔面に18センチほど前方に接近させ、こう言った―――。


「HPマテ、食べてしまったんですか！！！！？？？？」

多分、私のHPゲージが増えていたのを見たのだろう。はい、食べました。これで安心です。と答えた。
すると、「Ultで初未来ですお助け募集☆は初めてですか？（答える間もなく）何故HPMを食べたんですか？
DFと戦う前に何故HPMを食べたのですか？　ルールがあるじゃないですか。まずDFをというルールがあるじゃないですか！」
と18センチのまま一気にかましながら、持ってきたヘブンリーHPを手放さずにこう言った。

「これをお出しすることは出来ません。マナーに反する人はお帰りください」
唖然とした。「だってここにHPMが置いてあるから、自由にアイテム使ってくださいと言われたから食べました。
じゃあ、今から倉庫探してHPM出しますよ。で、渡しますよ。それでも駄目なんですか？」と訊ねたら、また同じことを言われた。
フォマを見たら、フォマは「あちゃー」という顔で奥でもじもじしている。
そっか、わかった。次は旦那さんだ。３秒ほど無表情で見詰めたら、反応があった。
「お客さんはチャレをしますか？　チャレって知ってますか？　EP1C1をする前にHPMを食べますか？　そういうことです。そんな神経の人にしてもらっては困るのです」
ここでまた○さんがかまし始める。
「うちは募集もかけずに必死にやっているのですよ。DF戦のきわどさを認めてくれないなら、やっていけないんですよ。
HPに余裕があったらまともにDFを味わってもらえないじゃないですか？　そんな人に低LvでのDF戦を判断されたら、もう終わりなんですよ、はぁーはぁーはぁっ」